2009年5月アーカイブ

MarilynHorne11set7_600.jpgマリリン・ホーンが歌うマーラーは明るい。彼女の歌唱スタイルとキャラクタから必然的にそうなるのだろう。最初聴いた時は少し違和感を覚えたが何曲か聴いているうちにちょっと強めのヴィブラートも気にならなくなったし、マーラーの曲に魅入られるまでになった。
(CD7)
Rückert-Lieder:
1. Ich atmet' einen linden Duft
2. Liebst du um Schönheit
3. Blicke mir nicht in die Lieder
4. Um Mitternacht
5. Ich bin der Welt abhanden gekommen

Lieder Eines Fahrenden Gesellen:
6. Wenn mein Schatz Hochzeit macht
7. Ging heut' morgen übers Feld
8. Ich hab' ein glühend Messer
9. Die zwei blauen Augen

MarilynHorne11set6_600.jpgフランスオペラのマリリン・ホーンはさすがにパワー全開の歌唱ではないようだ。カルメンなどは思いっきり艶っぽく歌う人も多いが、彼女の場合はロッシーニの時と違ってちょっと抑え気味に歌っているようで、それで丁度いいくらいだが、低域が地声になるのがちょっと気になる。しかし、ウェルテルもミニヨンもデリラも、期待以上のものを聴かせてくれた。フランスオペラもいい曲がいっぱいあるなと再認識。
(CD6)
1. Werther! Werther! Iair des lettres
2. Va! Laisse couler mes Larmes
 (Werther, Massenet)
3. Connais-tu le Pays?
4. Gavotte
5. Elle est la, pres de lui!
 (Mignon, Thomas)
6. Habanera
7. Seguidilla
 (Carmen, Bizet)
8. Printemps qui commence)
9. Mon coeur s'ouvre a ta voix
 (Samson et Dalila, Saint-Saëns)

MarilynHorne11set5_600.jpg超絶技巧! 唖然として開いた口が塞がらない。まさにロッシーニ歌い、マリリン・ホーンの真骨頂。ロッシーニは先に作曲した「マホメット二世」が不評で、これを元にフランス語版の「Le siége de Coringhe」を作り直した。そのイタリア語ヴァージョンが「L'assedio di Corinto(コリントの包囲)」だ。このディスクでは、NEOCLE(隊長、テノールまたはコントラルト役)と、PAMIRA(総督の娘、ソプラノ役)を歌っている。
(CD5)
1 Avanziam ... Non temer, d'un basso affetto ...
 I destini trdadir ogni speme! ... Signor, che tutto puoi ...
 Sei tu che stendi, O dio
2 L'ora fatal s'appressa ... Giusto ciel
  (L'assedio di Corinto)

3 Mura felici
4 Tanti affetti in tal momento
 (La donna del lago)

tr はトレモロかトリルか? トレモロの方が言葉の意味する範囲が広く、基調となる音の上下を2度ずつ行ったり来たりする。トリルは2度上の音とのトレトレ・・ ・・でいいのか? どっちにしても初心者は鍛錬しかない(^^; あ〜ぁ〜あ〜〜も〜る! この曲はYoutubeではアマチュアばかり、お手本がなかなか見つからない。

MarilynHorne11set4_600.jpgオリジナルアルバムジャケットには "MARILYN HORNE RECITAL" と書かれていて、オーケストラがコヴェントガーデンだがライブ録音ではない。
(Kingsway Hall, London, 25 August 1964)
ロッシーニに始まりロッシーニに終わるプログラム。最後のチェネレントラは圧巻だが、役柄を考えると舞台ではどうなんだろう? シュターデのような声の方が似合うかも。
今回、ふと思いついて La clemenza di Tito の "Parto, parto ... (セスト役)" をYouTubeでいろいろと聴いてみた。僕の好みはキルヒシュラーガーだったが、現代の代表的メッゾ・・バルトリ、コジェナー、カサロヴァ . . . どの歌手と比べてもマリリン・ホーンは負けていない。

(CD4)
Rossini (Semiramide); Eccomi alfine... Ah! quel giorno ognor rammento
Meyerbeer (Le Prophète); Ô prêtres de Baal... Ô toi, qui M'abandonne
Mozart (La clemenza di Tito); Parto, parto, ma tu, ben mio
Meyerbeer (Les Huguenots); Nobles seigneurs, salut!... Une Dame
Rossini (L'italiana in Algeri); Crude sorte! amor tiranno!
Donizetti (La figlia del reggimento); Deciso è dunque... Le richezze ed il grado
Rossini (La Cenerentola); Nacque all'affano... Non piu mesta accanto al fuoco

YouTube: Angelica Kirchschlager

MarilynHorne11set3_600.jpgマリリン・ホーンが歌うバッハとヘンデル。5曲目までがバッハで、6曲・7曲目がメサイアだから、ここまでが宗教曲。かなり粛々と歌っているが、少し俗っぽく感じてしまうのはオペラでの歌唱が頭に焼き付いているせいだろう。残りの3曲はヘンデルの Rodelinda からのアリア。近年バロックオペラがブームでロデリンダも人気のオペラだ。彼女が歌うのはベルタルド(元王)役だ。10曲とも、ふたりの大作曲家の代表的な曲だから安心して楽しめる。キリリと引き締まった顔のジャケットも良い。

(CD3)
Magnificat: Et Exultavit Spiritus Meus
Magnificat: Esurientes Implevit Bonus
Weinachtsoratorium: Schlafe Mein Liebster, Geniesse Der Ruh
Matthäus-Passion: Erbarme Dich, Mein Gott
Notenbüchlein für A.M.Bach: Bist Du Bei Mir
Messiah: O Thou That Tellest Good Tidings To Zion
Messiah: I Know That My Redeemer Liveth
Rodelinda: Scacciata Dal Suo Nido
Rodelinda: Dove Sei, Amato Bene?
Rodelinda: Vivi, Tiranno

MarilynHorne11set1-2_600.jpgCD1とCD2 は Souvenir of a Golden Era(黄金時代の思い出)というタイトルが付いている。左の女性は、ポーリーヌ・ヴィアルド(Pauline García-Viardot, 1821-1910)、右の女性はマリア・マリブラン(Maria Garcia-Malibran, 1808-1836)。二人とも結婚したから姓が異なるが、ふたりは三つ違いの姉妹だ、。左に妹の写真(長生きしたから写真が残された)が配されているのはたぶん顔が右を向いているからだろう。2枚のポートレートを入れ替えるとお互いがそっぽを向いてしまう(笑)。

絶大な人気を誇った姉のマリア・マリブランが落馬事故により28歳の若さで亡くなったのち、妹のポーリーヌ・ヴィアルドが実力・人気ともに姉に勝るとも劣らぬ活躍をした。二人は現在ベルカントとよばれる唱法の創始者あるいは再興の貢献者であり、当時この二人が歌うことを前提に多くの作曲家がオペラを書いた。

(CD1)
Rossini: IL BARBIERE DI SIVIGLIA -- Una voce poco fa
Bellini: I CAPULETTI E I MONTECCHI -- Se Romeo t'uccise un figlio ... La tremenda altrice spada
Beetohven: FIDELIO -- Abscheulicher! Wo eilst du hin? ...Komm, Hoffnung
Rossini: OTELLO -- Assisa a piè d'un salice
Rossini: TANCREDI -- Di tanti palpiti
Rossini: SEMIRAMIDE -- Bel raggio lusinghier

(CD2)
Rossini: L'ITALIANA IN ALGERI -- Pronti abbiamo e ferri e mani... Pensa alla patria
Glück: ORPHÉE ET EURYDICE -- J'ai perdu mon Eurydice
Gounod: SAPHO -- Où suis-je?... O ma lyre immortelle
Meyerbeer: LE PROPHÈTE -- Ah! Mon fils, soit béni!
Glück: ALCESTE -- Divinités du Styx
Verdi: IL TROVATORE -- Stride la vampa... Condotta ell' era in ceppi

この2枚のCDは、マリリン・ホーンにとって最もその実力を知らしめることのできる選曲だと思う。独特のビブラートは好みが分かれるかも知れないが、驚くべき力強い声だ。1966年、32歳の時の録音。

Marilyn Horne を聴く

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MarilynHorne11set_600.jpg 強靭で野太い?メゾ、Marilyn Horne を今日からゆっくり聴いてみます。 1960 年から80年代にかけて、特にロッシーニの舞台ではなくてはならない歌手でした。
Marilyn Horne Complete Decca Recitals
今を去ること2004年は、アメリカの大メゾ・ソプラノ歌手マリリン・ホーンの記念の年でした。1月には70歳の誕生日を迎え、さらには彼女のプロ・デビュー50周年にも当たりました。彼女は1998年に現役を退いたので、今年2008年ではや10年目となります。1954年ロサンジェルスにデビューした彼女は、同年に公開された1954年の映画『カルメン・ジョーンズ』(監督はオットー・プレミンジャー)で主演のドロシー・ダンドリッジの吹替えを担当し、一躍名声を博しました(ちなみにこの映画の邦題は『カルメン』)。その後A1960年には《ヴォツェック》のマリーを歌いサン・フランシスコ歌劇場にデビュー。1964年には同役でコヴェント・ガーデンにもデビューしました(この時は英語歌唱)。
マリリン・ホーンは、デッカ・レーベルで名高いディーヴァ、ジョーン・サザーランドとのコラボレーションでも知られています。彼女たちは、ロッシーニやベッリーニ、ドニゼッティらのベル・カント・オペラの傑作群を得意とし、まさに完璧なパートナーシップとも言うべき名唱を繰り広げ、1960年代、および70年代前半のオペラ界を席巻しました。また、彼女の長く傑出したキャリアは、オペラのみならずシューベルトやシューマン、マーラーからアメリカ民謡にいたる歌曲の分野でも、きわめて高い評価を受けています。
今回リリースされるこのセットは、マリリン・ホーンがデッカで行ったすべて──オペラ全曲録音の数々(その中にはサザーランドとの《ノルマ》《セミラーミデ》も含まれる)や10種におよぶリサイタル・プログラム──の中からリサイタル編を集成したものです。彼女の幅広いレパートリーを万遍なく堪能するのに、これ以上のものはありません。また、古くからのファンのためにオリジナルのLP時のスタイルを尊重し、各ディスクの内容そのままのCD11枚組にまとめています。もちろん、カヴァー・アートもCDのスリーヴに復刻。マリリン・ホーンのファンには言うまでもなく必携のセットです。
[コメント提供;ユニバーサルIMS]

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