2009年6月アーカイブ

YouTube - Leyla Gencer - La Molinara, Nel cor più non mi sento
You Tube で思いがけなくレイラ・ジェンチェルの歌が聴けました。いい時代になったものです。

Kirchschlager_Handel600.jpgオーストリア、ザルツブルク生まれ(1966)のメゾ・ソプラノ、アンゲリカ・キルヒシュラーガーが歌うヘンデルのアリア集です。
ヘンデルの再興著しい近年ですが、アリアをまとめて聴くとロックのようなノリですね。当時の聴衆はさぞ熱狂したことでしょう。キルヒシュラーガーは雰囲気が女優のジュリエット・ビノシュに似ているような気がするんですが、どうでしょう。
ARIODANTE は王女ジネブラを愛する騎士です。ふたりは結婚するはずでしたが、公爵ポリネッソの謀略にはまり海に身を投げることに・・・でも最後はハッピーエンドです。アリオダンテはカストラートが歌いました。Dopo Notte は圧巻です。
GIULIO CESARE はシーザーとクレオパトラの物語です。キルヒシュラーガーが歌うセストはチェーザレに破れたポンペーオの息子で、復讐を誓う役です。
ARIANNA はアリアドネの名でオペラに出てくることも多いですね。テセオ(TESEO)はラビリンスのミノタウロスを退治してアリアンナと共にクレタをあとにしますが、なぜかアリアンナはナクソス島に置き去りにされます。テセオもカストラートが歌いました。

ARIODANTE
1 Qui d'amor
2 T'amerò dunque - Aria: Con l'ali di costanza
3 Scherza infida
4 Dopo notte

GIULIO CESARE
5 Svegliatevi nel core
6 Cara speme
7 L'angue offeso

ARIANNA IN CRETA
8 Sdegnata sei
9 Oh patria! - Sol ristoro
10 Salda quercia
11 Qual leon
12 Ove son - Aria: Qui ti sfido

(録音: 2006年, SONY BMG 82876889522)

Lelisir_damore_popp600.jpgこの愛の妙薬はドン・パスクァーレの録音から2年後、主な配役はほぼ同じで、アライサ(エルネスト役)に代わってドヴォルスキーがネモリーノを歌っている。アディーナのルチア・ポップはやはりチャーミングで、地味だがこういう録音が残されたことを喜びたい。ドヴォルスキーは録音当時が旬のテノールで良くとおる声で素晴らしいが、もう少しおバカな雰囲気が出てもよかったかも知れない。

Donizetti: L'Elisir d'amore

アディーナ: ルチア・ポップ
ネモリーノ: ペテル・ドヴォルスキー
ベルコーレ: ベルント・ヴァイクル
ドゥルカマーラ: エフゲニー・ネステレンコ
ジャンネッタ: エルフィー・ホバート

バイエルン放送合唱団
ミュンヘン放送管弦楽団
指揮: ハインツ・ワルベルク
1981年4月, (DENON COCQ-84503-4)

Don_Pasquale_Popp_600.jpgラテン系でないドン・パスクァーレ(アライサだけはメキシコ)です。ネステレンコのパスクァーレ舞台姿はちょっと想像しにくいが、CDは音声だけなので特に違和感はない。ヴァイクルも彼のその後のキャリアから考えるとちょっと意外な役柄だ。。アライサは若く瑞々しい声でこの役に相応しい。ちょっと鼻にかかったような声だが、80年代にロッシーニやモーツァルトで引っ張りだこだったのも頷ける。90年代から重い役に挑戦していて、一度リサイタルを聴きに行ったことがあるが意欲的なプログラムだった。ルチア・ポップのノリーナは性格的には彼女にぴったりの役だろう。聴かせどころも楽しく美しい。歌詞対訳がPDFファイルなので読みやすくて便利だ。

Donizetti: Don Pasquale

ドン・パスクァーレ: エフゲニー・ネステレンコ
マラテスタ博士: ベルント・ヴァイクル
エルネスト: フランシスコ・アライサ
ノリーナ: ルチア・ポップ
公証人: ペーター・リカ

バイエルン放送合唱団
ミュンヘン放送管弦楽団
指揮: ハインツ・ワルベルク
1979年5月, (DENON COCQ-84505-6)

YouTube - Janet Baker - Sebben Crudele
こんなに歌えたらなぁ・・ 歌えるわけないね(笑)

MarilynHorne11set11_600.jpgこれはもうマリリン・ホーンのホームソングというべきもの。僕の好みとしては、甘いテノールかソプラノだが。
14曲目の I Bought Me a Cat が面白い。

(CD11)
STEPHEN FOSTER 1826-1864
1. Jeanie with the Light Brown Hair (arr.David Matthews)
2. Beautiful Dreamer (arr. Colin Matthews)
3. If You've Only Got a Moustache (arr. David Cullen)
4. Camptown Races (arr. David Cullen)

5. Sometimes I Feel Like a Motherless Chile (trad., arr. Carl Davis)
6. I've Just Come from the foutain (trad., arr. Carl Davis)

ALBERT HAY MALOTTE
7. The Lord's Prayer (arr. Carl Davis)

8. Shenandoah (trad., arr. Carl Davis)
9. Billy boy (trad., arr. David Matthews)

JOHN JACOB NILES 1892-1980
10. Go ´Way from My Window
  arr. AARON COPLAND 1900-1990
  from Old American songs (Sets 1 & 2)
11. Simple Gifts (Shaker song)
12. Ching-a-ring-Chaw (Minstrel song)
13. Long Time Ago (Ballad)
14. I Bought Me a Cat (Children's song)
15. At the River (Hymn tune)

GEORGE M. COHAN 1878-1989
16. You're a Grand Old Flag (arr. Carl Davis)
17. When Johnny Comes Marching Home (trad., arr. David Matthews)

IRVING BERLIN 1871-1958
18. God Bless America (arr. Carl Davis)

ALFRED BRYAN 1871-1958 & AL PIANTADOSI 1884-1955
19. I Didn't Raise My Boy to Be a Soldier (arr. Carl Davis)

20. Battle Hymn of the Republic (trad., arr. Carl Davis; Ward Howe)

6月6日、阪本清香リサイタルを聴きに行った。
前日にたまたまネットでコンサート情報を見つけてちょっと気にかかったので。
http://kiyoka.seesaa.net/

すばらしい声のソプラノでした。強声も高声も貧弱さがなく良い声を保っている。ソットヴォーチェでの声の表現も巧みで感心しました。ドニゼッティ2曲(ルチア、アディーナ)がはまっていて、この人にはベルカントものがいいんじゃないでしょうか。また、アンコールのトスカも本人がラストの曲に選ぶだけあって感動的でした。この人はリリコ・スピントなの?

そこで、夜の女王とオランピアがなぜプログラムに入っているのか疑問が湧いてくるのです。好きな曲や難曲を歌ってみたいというのが歌手の心理なのでしょうか。夜の女王は破綻しないものの余裕が感じられず、オランピアは最初から歯切れが悪く音も不正確で残念でした。良い声を持っているのだから、コロラトゥーラに色気を出さないで自分の土俵で勝負すべきでした。
また、ゲストのバリトンはドニゼッティの二重唱あたりからレチタティーヴォの音程が危うかったのですが、アンコールの魔笛の二重唱ではパパゲーナの声に引きずられてしまいました。レポレッロとバルトロだけ歌って「ゲスト」に徹していれば良かったですね。

昨夜のリサイタルは、阪本清香はとても良い声と表現力を持ったソプラノだけど、選曲に問題があったようです。

あとで彼女の動画を見つけました。素晴らしいマクベス夫人です。こんなに感動を与えることのできる歌があるのに、どうして敢えてオランピアを歌う必要があるのか理解に苦しみます・・・僕はどっちかというと宝石の歌が聴きたかったかも(笑)

YouTube - Vieni t'affretta! Lady Macbeth はやく、戻ってきて。マクベス夫人のアリア

MarilynHorne11set10_600.jpgビゼーの歌曲を聴く機会は普段ほとんどないんだけど、これはいい。アルバムのトップにもってくるだけのことはある。時代的なことがもちろんあるけどビゼーはフランス近代歌曲よりもリートのイメージに近いんだね。年齢の近いマスネやグノー(少し年上)ともちょっと印象が違う。
ホアキン・ニンはキューバの作曲家・ピアニストだが、ファリャの後に並べて聴いても全く違和感がない、曲も面白い。ファリャはとっても自由に歌っているように聴こえるが、自由と言ってもベルガンサやロス・アンヘレスの奔放さとはやはり違う。

(CD10)
GEORGES BIZET 1838-1875
1. Chanson d'avril
2. Adieux de l'hôtesse arabe
3. Vieille chanson
4. Absence

CLAUDE DEBUSSY 1862-1918
Chansons de bilitis (Louÿs)

5. I La Flûte de Pan
6. II La Chevelure
7. III Le Tombeau des Naïades

MANUEL DE FALLA 1876-1946
Siete canciones populares españolas

8. I El paño moruno
9. II Seguidilla murciana
10. III Asturiana
11. IV Jota
12. V Nana
13. VI Canción
14. VII Polo

JOAQUÍN NIN 1879-1949
from Villancicos españoles
15. Villancico Castellano
16. Jesús de Nazareth
17. Villancico Asturiano
18. Villancico AndaluzNi

MarilynHorne11set9_600.jpgロッシーニをばりばり歌うマリリン・ホーンからはリートを歌う姿は想像しにくいが、彼女はロッテ・レーマンのマスターコースで学んだ経験もある。彼女自身がリートが好きでかつ自信がなければレコーディングなどはしないだろう。ときおりオペラチックな声も聴かれるが、それはわずかで、全体に正統な歌唱だ。過度に表情を付けていないの点もいい。リートでは声量不足でちょっと欲求不満になってしまう歌手もいるが彼女にはそんな心配は無用だ。選曲は緩急を交互に織り交ぜており、力感が生かされるプログラムになっている。

(CD9)
FRANZ SCHUBERT 1797-1828
1. Im Frühling, D882
2. Nacht und Träume, D827
3. Die junge Nonne, D828
4. Fischerweise, D881

ROBERT SCHUMANN 1810-1856
5. Die Lotosblume, Op25 No.7 (Myrthen)
6. Aus den hebräischen Gesängen, Op.25 No.15 (Myrthen)
7. Die Kartenlegerin, Op.31 No.2
8. Abendlide,Op.107 No.6

HUGO WOLF 1860-1903
9. Auf einer Wanderung
10. Der Genesene an die Hoffnung
11. Nein Liebster hat zu Tische
12. Kennst du das Land

RICHARD STRAUSS 1864-1949
13. Schön sind, doch kalt die Himmelssterne, Op19 No.3
14. Für fünfzehn Pfennige, Op.36 No.2
15. Befreit, Op.39 No.4

MarilynHorne11set8_600.jpgマーラーの「亡き子を偲ぶ歌」とワーグナーの「ヴェーゼンドンクの歌」。あらためて聴いてとやかく言うまでもないのだが、曲が感動的だね。どの作曲家にも曲を作る癖みたいなものがあって、マーラーの場合は歌曲を聴いていても交響曲を想起させる。一方ワーグナーは楽劇のイメージがどことなくつきまとう。マリリン・ホーンはどちらの歌曲も丁寧に感動的に聴かせる。

(CD8)
Mahler Kindertotenlieder (Rückert)
1. Nun Will Die Sonn' So Hell Aufgehn
2. Nun Seh' Ich Wohl, Warum So Dunkle Flammen
3. Wenn Dein Mütterlein
4. Oft Denk' Ich, Sie Sind Nur Ausgegangen!
5. In Diesem Wetter, In Diesem Braus

Wagner Wesendonck-Lieder (orch. Mottl)
6. Der Engel
7. Stehe Still!
8. Im Treibhaus
9. Schmerzen
10. Träume

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